1ヶ月以上たってしまいましたが、5月25日に日弁連定期総会に参加してきました。開催された場所は香川県高松市です。

 総会の議題は、昨年度の決算と今年度の予算、安倍政権と自民党がすすめようとしている憲法9条に自衛隊を書き込む改憲案に関する決議案、司法修習生時代に給付金をもらえなかった世代(谷間世代)に関する、一般の弁護士から発議された決議案と執行部提案の決議案です。

 日弁連は死刑廃止を求める決議を行っており、そのための活動を行っています。死刑存続を求める10名ほどの弁護士が、この活動への予算に反対して、全員が意見を述べました。そのため、予算案に関する議論が予定を大幅に超えてしまいました。

 また、谷間世代についての二本の決議案についても、様々な意見が噴出したため、総会は予定を3時間ほどオーバーして、午後7時ころにようやく終了しました。

 個人的に議論が紛糾すると思っていた改憲案に関する決議案については、それほど時間がかからず承認されました。承認された決議案は、現状の自衛隊を憲法に書き込むだけだから改憲が成立しても何も変わらないし、改憲が不成立になっても何も変わらない、という安倍首相の主張に対して、異議を唱える内容となっています。

 憲法に何かを書き込んで、何も変わらないということはあり得ないと思います。何がどう変わるのか、市民生活にどのような影響がでるのか等について、情報を広く開示してしっかりと議論を深める必要があると思います。