ちょうど1か月前の7月21日に、富山市にて、民事介入暴力対策委員会の全国大会が開催されました。
 今回の大会タイトルは「入口暴排~反社会的勢力への加入防止に向けて~」です。社会から暴力団を減らして無くしていくために、若年者などが暴力団等の反社会的勢力に加入しない様に、又、引き込まれない様にすることが重要であること、そのために必要な法制度や弁護士法律家に求められる活動について、研究成果が発表されました。
 全国の都道府県の暴排条例の内容比較や、先進的な地域で取り組まれている暴排教育の内容の報告など興味深い内容でした。
 反社会的勢力に加入する人の多くは、自ら望んで加入したのではなく、反社会的勢力にしか居場所がなかったからと聞きます。学校や家庭、職場での居場所を失いかけて、反社会的勢力に引き込まれそうになっている人たちに、いかにして居場所を提供できるかが重要だと感じました。
 弁護士としての活動において、ご相談やご依頼された方々の居場所を守ることが、裁判遂行と同等の重要性があると気づかされました。